槍ヶ岳(3180m)・・・百名山

・「東北百名山の雨男!」の肩書きを返上!43座めの念願の槍はごらんの通り眺望ポイントでは晴れまくり。
・雲中で少し濡れたものの、「北アルプス」では晴れ男!西鎌尾根を辿って山頂へ。
【山 域】 北アルプス
【日 程】 2004/8/08-11
【交 通】 マイカー+上高地から帰路シャトルバス
【入山地】 新穂高温泉バス停
【コース】 1日目 新穂高温泉バス停9:50−11:15わさび平小屋12:00−シシウドガ原15:25−鏡平山荘16:20(泊)
2日目 鏡平山荘5:35−6:25弓折岳分岐6:35−7:50双六小屋8:20−樅沢岳9:10−途中昼食(30分)
−千丈沢乗越12:45−槍岳山荘14:15(泊)
3日目 槍岳山荘4:20−槍ヶ岳山頂往復(70分)−槍岳山荘6:20−殺生H分岐6:50−天狗原分岐8:10−
9:15槍沢キャンプ場9:25−ロッジ9:55−一ノ股10:35−11:30横尾12:10−13:10徳沢13:25
−明神14:20−(明神池経由)−上高地河童橋15:35

集合した談合坂SAを6:00にスタートし、松本インター

7:30通過、沢渡(さわんど)8:30着と予定通り。

ここで車を1台捨て、もう1台で安房トンネルを抜けて

平湯へ出、入山地の新穂高温泉に9:30着。

しばらく駐車場を探すがここもダメ、あそこもダメ!

500mほど下手の深山荘の無料駐車場に

最後の1台分のスペースを見つけて左股谷を遡る。

木陰を選って林道をポクポク歩く。

70分後、笠新道の登山口分岐をすぎれば、

わさび平小屋へは指呼の間。(とはいえ約15分)

持参のおにぎりで昼食。ベンチ借用代にと売っている

トマト(200円)を賞味。「冷たくて、おいしい〜!!」

野辺に咲くアザミに見送られ、さらに奥へと歩を進める。

小屋から45分後、秩父沢を渡る。本日最後の水場。

すぐ休みたがるのが、わが軟弱登山隊。

空になったペットボトルに水を満たし、

「またザックが重くなっちゃった」とぼやきながら、

ここから始まる急登に取り掛かる。

イタドリが原(14:35)、ここで急登を半分消化。

シシウドが原の手前にこんなカンバンが。

ゴロゴロ急登 「まっすぐコース」
楽々やさしい 「くねくねコース」

「さて、ここは、くねくねを・・」と行きかけると、

うちのカミさんが、「まっすぐ!」と号令。

暑さでボーッとしてる亭主は反論することもなく。

唯々諾々と従う。日ごろの習慣とは恐ろしい。



 

 

 

 


 シシウドが原:「ここまで来たら、こっちのモン」

シシウドが原から1時間で、小屋の少し手前の「鏡池」。

晴れた日には槍や穂高が水面に映るという。

14:15に予約を入れておいた鏡平山荘着。

予約が効いたのか、一番景色の良い10人部屋を

5人で専属使用させて頂けた。

 「ここの名物はカキ氷!」早速失った水分を補給。

  【2日目】

山荘の朝。今日向かう槍ヶ岳が朝日を背に浮かぶ。

山頂から左へ流れる山稜を、逆に辿るのだ。

「いくぞー!」気合をいれて、

朝露に濡れる笹原の中を、ややハイな気分で出発。

左手の弓折岳への登路へ向かう。一旦槍ヶ岳を

背にして登り、時計周りで半周の8時間コース。

山荘の裏山?の弓折岳。山腹を斜めに登る山道。

鞍部まで息も絶え絶えでたどり着きふと時計をみれば、

コースタイム60分を50分で登っている。

「死にそうになったのも、ペースが速すぎたから」と

救心カプセル飲んで大反省。

「これからはマイペースで、急がず、休まず」と戒める。


雷鳥の親子連れ(雨の前触れ?)

展望の良い稜線漫歩がしばらく続く。

途中で雷鳥の親子連れと出会う。

「今日、雨が降るかもよ」と不吉な予言が・・・。

緩やかなアップダウンを1時間こなすと、

双六小屋がはるかに見えてくる。

北アルプスの表銀座コースと裏銀座コースの

出会うところ。アルプスの銀座4丁目というところ。


1時間後、双六小屋が見えてくる。
 
     
   ハクサンイチゲ         イワギキョウ          ウスユキソウ          トリカブト       シシウドとミソカワ草        チングルマ
 

双六小屋のベンチを借りて、湯を沸かしコーヒータイム。

まだ先は長い、槍岳山荘まで5時間45分を残す。

小屋から急登45分で樅沢岳。

双六岳の向こうに黒部五郎。右に目を転ずれば

三俣蓮華・鷲羽岳がカールの向こうに

大きな山容を見せる。

振り返れば「槍ヶ岳」、まだはるかに遠い。

11時頃から槍ヶ岳を中心にまとわり始めた雲中に突入。

「雷鳥の祟り(たたり)」か空模様が思わしくない。

降る前に昼食をとるが、食欲まるでなし。

まだか、まだかの千丈乗越を12:45に通過後は

雨も強くなり、ついに雨具を着装。

一刻も早く小屋に着こうと、休まずに足を掻いて

2時間のところを1時間半で、コース最大の急登をこなす。

「やれば、できるじゃん」先に着いたカミさんが冷やかす。

「キュッ、救心!」この日2錠目の薬のお世話になる。

カミさんこのところ絶好調。「悔しい!」亭主心で泣く。

右は断崖が切れ落ちる。先行く同行者に

追いつけぬ亭主。 小屋へ着くと雨が本降りに。

「山頂は明朝にアタック」誰が言うとも無く決まる。



 頂上直下名物、ハシゴの渋滞。
 

 【3日目】

     3時半に起き、小屋表に出て槍を見上げる。

おどろおどろに浮かびあがる黒いシルエットに

点々とヘッドランプの灯りが山頂に向かって伸びる。

「オーッ!もうヤッテルよ」

我々も4時20分アタック開始。「朝飯前のひと仕事!」

ひどい渋滞もなく、明るくなった直後に山頂直下に達す。

    5時に山頂に立つ。43座目。「感無量!」
 

山頂を極めて、朝食もにぎやかに、6:20槍岳山荘発。

「今日は下るだけ」と楽勝のはずが・・・。

22kmあるという7時間20分のコースは長かった。

おまけに昨日から膝を痛めた同行のU夫人は膝に水が

たまり始めた様で、彼女には難行苦行の山行となった。

ガレ場を30分ほど下れば、「殺生小屋」。更に20分で

「播隆窟」と槍ヶ岳の伝説の旧跡が続く。

「名残惜しいネ」 「だんだん槍が小さくなっていく」

「また来たいね」 「つらい!もう来ないって言ってたくせに」

苦しさも、喉元過ぎればころりと変わる。

「君子は豹変す。ころころ変わるのが偉いんじゃ。」などと

わいわい、歩き始めは皆元気。やがて、

槍も見えなくなって、槍沢の左岸を下りに下る。


    横尾 (上高地まで11kmの中間点)
 

山頂から3時間で「槍沢キャンプ場」

そこから30分も歩いたところに「槍沢ロッジ」

ここはお風呂がある山小屋だとか。「きれいな小屋ね」

膝の痛みが増す同行の夫人をなだめつ、いたわりつ

心を鬼に、上高地へ上高地へと距離を詰める。

横尾(11:30)で名物のラーメンで昼食。

「ここ、槍ヶ岳、上高地のまだ中間点だって!ガックリだわ」


        徳沢 (キャンプ場がある)
 

    立ち寄った「明神池 壱之池」

 「いいとこだけど、入園料250円はあくどい」

「神様聞いたら怒るわよ」 「怒るか!」

足が棒のようになっている亭主は八つ当たり。

「上高地の河童橋までコースタイム3時間10分!」

「徳沢でソフトクリーム、次の明神は・・・。」餌まいて歩く。

ともかく頼れるのは自分の脚だけ。明神に着くと・・、

「せっかくだから明神池見て行こ、あなた知らないでしょ!」

「15分も遠回りじゃないか?」 「いいの、いいの」

「私も行きますよ」同行のT氏の一言で決まり。

痛くなった足の裏、ふくらはぎの筋肉痛。

やれやれで河童橋に到着。遠回りしなかったU夫妻と合流。

「がんばったね、奥さん、痛かったろ膝」

「来年の夏は、どこへ行きますかね?」と

気の早いT氏が水を向ける。

「薬師・黒部五郎・鷲羽。雲の平なんてのはどう?」


 

 

 

 

 

 

上高地で沢渡へ向かう同行のU氏・T氏と別れ、

我々夫婦は平湯へ出て、更に亭主は

バスで40分かけて新穂高へ行き車を回収。

再び平湯へ戻って当日予約の

民宿へ飛び込んだ。明日は乗鞍だ。