丹沢(蛭ヶ岳1672m・丹沢山1567m・塔ノ岳1491m)・・・百名山・関東百名山
「俺は歩けぬ 今日ここ泊まる 丹沢山で ストライキ」
(蛭ヶ岳からの富士)
「なにしろ新宿発6:01の急行に乗らなきゃ」てんで、川口駅5:19発。
小田急渋沢駅に7:10についたが、カミさんがトイレに行ってるうちに
バス待ちの行列は1台に乗れないほど長くなった。
やがてバスは出てゆき30人ほどが残される。
次のバスは30分後。あきらめて待つうちに臨時が出る。
8:00、終点大倉に到着。
大倉からはしばらく舗装路が続く。
やがて山道らしくなってくる。
勾配はまださほどでもないが、
平地を行くがごとく、
スイスイ我々を抜いていく人。
時おりの大きな段差がペースを狂わせる。
「ああ、ドッコイショ」と越えていく。
1時間40分後、「駒止茶屋」を通過。
コースタイムに5分遅れ。
暑くなってきたので重ね着を脱ぐ。
さらに25分後、コースタイムに10分遅れで、
「堀山の家」を通過。氷の暖簾がいい感じ。
カミさん、「ここが掘っ立て小屋ね?」
「違う!ホリヤマノイエ。花立小屋とゴッチャにするな。」
小屋平を過ぎると登りも本格的。
一息いれた傍らに「リンドウが」咲いている。
通りすがりのパーティのカミさんのほうが「あらっ、タテヤマリンドウ!」
すると亭主が「こんなところにタテヤマリンドウがあるか」とたしなめる。
「じゃぁ、ミヤマリンドウ。」と負けずに言い返すカミさん。
やがて大倉尾根の中心部にさしかかる。
バカ尾根と呼ばれる階段路が延々と続く。ここは奮起のしどころ。
花立山荘を通過(11:30)。
ここで大事なシャープペンシルを途中で落としたことに気づく。
「売り物のボールペンか何かありませんか。」
「あいにく売ってないヨ。これでよければ持っていって。」と
ちびた鉛筆を主人に頂く。ありがたかった。
代わりに何か買うんだったと思った頃はもうかなり登っていた。
やがて、「塔ノ岳」の頂上が見えてくる。
「金冷し」の鞍部を通過(11:50)。
「ここはね、汗して登ってきて、鞍部を吹きぬける風に
○○玉が冷やされるから金冷し。」と教えても
冗談としかとらないカミさん。「本当なんだってバ」
ここまでくれば「塔ノ岳」まではあとわずか20分。
左に尾根をとれば鍋割山へ向かう道。
ごった返す山頂。ここまでは日帰りコース。
麓から4時間後、塔ノ岳山頂。崩壊の進む山頂は、防護階段で補強されている。
昼食休憩(35分)の後、丹沢山に向かって出発。
急に人通りが少なくなり、深山の趣きが濃くなる。
「あれが次の丹沢山だろう」と勘違い。
1461mの独立点のある「日高(にったか)」だ。
もうかれこれ1200mの標高差を稼いだ。
体力の限界が近づきつつある。
またしても長い階段が待ち構える。
塔ノ岳でタバコを二本も吸ってしまった亭主は
息も荒く、絶え絶えにカミさんのあとを必死について行く。
気分の良いカヤトの原「竜ヶ馬場」を通過。
14:00丹沢山に到着。山頂に「みやま山荘」がある。
ここのベンチでぐずぐずと長〜い休憩をきめこむ亭主。
「早く行こうよ、蛭ヶ岳までまだ1時間20分もかかるのよ」
「うん、それがだ、地図で見ると途中に三っツもピークがある。
しかも、どんどん人がそっちに向かっている、蛭ヶ岳の小屋は満員だ」
(もう歩きたくないのを隠して・・) 「だからここで泊まろうよ」と
カミさんの説得につとめる亭主。どうやら説得に成功!
小屋に1番でチェックイン。まず場所を確保。
山荘の夕食はカレー。味は美味しいが肉は影も形も・・・
我々が夕食を終え、鍋が空になった頃、二人連れの男女が
チェックイン。「もう食事はありませんヨ」といわれてショック!
ボソボソと持ってきた菓子で夕食を始めた。見かねて
うちのカミさんが持参のカップヌードルを差し上げると
いたく感謝されて1000円渡される。しきりに断ったが、
どうしても取ってくれと強引。一ケ58円が500円に化ける。
蛭ヶ岳〜姫次、東海自然歩道を経て焼山へ向かう長丁場。
風が強い!
不動ノ峰への登り
棚沢の頭へかかる
鬼ヶ岩ノ頭からのくだり鎖場
丹沢山から三っツのピークをやっつけて、
やっと丹沢山塊最高峰の「蛭ヶ岳」に到着(8:00)。
蛭ヶ岳山荘は昨夜は超満員だったらしいが、
もう皆出発したあとで、山小屋の人が後片付け中。
風が強く、めちゃくちゃ寒い。
36座めの百名山の滞留時間、3分半。
そそくさと記念撮影。先を急ぐ。
山頂から急な坂を下りしばらく行くと富士の眺望一等地。
手前の山はツツジで見事な「檜洞丸」のようだ。
整備されたばかりの階段はトントンと
小気味よく道程がはかどる。
地蔵平付近(9:00)通過。
急に止まってマツボックリを
拾い始めたカミさん。
「おい何してんだ?」
「バザーの飾り付けに使うのよ。
さあ、あなたも拾って!」
黍殻避難小屋で20分ばかり休憩。
そこから45分、焼山に到着。
焼山の鉄塔、「こりゃ登らなきゃ!」
コバルトブルーの水をたたえる
宮ヶ瀬湖が良く見える。
(焼山の鉄塔展望台)
焼山からは登山口バス停まで、1060mの標高差の急坂が待つ。コースタイムで1時間35分。
黍殻小屋に貼ってあった橋本行きのバス時刻(13:50)までは、約2時間ある。
「ゆっくり間に合うね」といいつつも、急坂に自然と足も速くなる。
途中分かれ道あり、バス停まで2.3kmとの近道(東海自然歩道副道と表示)を選択。
これが大正解!
実はバスの時刻が改定されていて、我々がバス停に着いた13:05はバスが来る、わずか3分前。
最後に幸運。しかし2日間で都合、登り累計1580m、距離22kmはその後3日間の筋肉痛となったのでした。