丹沢(蛭ヶ岳1672m・丹沢山1567m・塔ノ岳1491m)・・・百名山・関東百名山

   「俺は歩けぬ 今日ここ泊まる 丹沢山で ストライキ」
   


(蛭ヶ岳からの富士)

・2002年最後、真冬なみの初寒波襲来にもめげずの百名山挑戦。それにしても寒かった。
・大倉から俗称バカ尾根を登る。カメ足登山の我々には辛いの一語。蛭ヶ岳泊の予定はひとつ手前の丹沢山泊となった。
【山 域】 丹沢山系
【日 程】 2002/11/3-4
【交 通】 渋沢(小田急)から神奈中バスで大倉まで約10分
【入山地】 大倉登山口
【コース】 1日目 大倉登山口8:10−見晴茶屋9:00−駒止茶屋9:50−堀山の家10:15−花立山荘11:30−
金冷し11:50−12:15塔ノ岳12:50−竜ヶ馬場13:35−丹沢山頂14:00(みやま山荘泊)
2日目 丹沢山6:15−蛭ヶ岳8:00−地蔵平9:00−9:30姫次9:45−八丁坂の頭10:05−
10:25黍殻避難小屋10:50−11:35焼山11:45−(東海自然歩道副道経由)−
林道登り口12:45−焼山登山口バス停13:05

「なにしろ新宿発6:01の急行に乗らなきゃ」てんで、川口駅5:19発。

小田急渋沢駅に7:10についたが、カミさんがトイレに行ってるうちに

バス待ちの行列は1台に乗れないほど長くなった。

やがてバスは出てゆき30人ほどが残される。

次のバスは30分後。あきらめて待つうちに臨時が出る。

8:00、終点大倉に到着。


サルスベリに寄生する花(大倉)

大倉からはしばらく舗装路が続く。

やがて山道らしくなってくる。

勾配はまださほどでもないが、

平地を行くがごとく、

スイスイ我々を抜いていく人。

  時おりの大きな段差がペースを狂わせる。     

「ああ、ドッコイショ」と越えていく。

1時間40分後、「駒止茶屋」を通過。

コースタイムに5分遅れ。

暑くなってきたので重ね着を脱ぐ。

さらに25分後、コースタイムに10分遅れで、

「堀山の家」を通過。氷の暖簾がいい感じ。

カミさん、「ここが掘っ立て小屋ね?」

「違う!ホリヤマノイエ。花立小屋とゴッチャにするな。」

小屋平を過ぎると登りも本格的。

一息いれた傍らに「リンドウが」咲いている。

通りすがりのパーティのカミさんのほうが「あらっ、タテヤマリンドウ!」

すると亭主が「こんなところにタテヤマリンドウがあるか」とたしなめる。

「じゃぁ、ミヤマリンドウ。」と負けずに言い返すカミさん。

やがて大倉尾根の中心部にさしかかる。

バカ尾根と呼ばれる階段路が延々と続く。ここは奮起のしどころ。

花立山荘を通過(11:30)。

ここで大事なシャープペンシルを途中で落としたことに気づく。

「売り物のボールペンか何かありませんか。」

「あいにく売ってないヨ。これでよければ持っていって。」と

ちびた鉛筆を主人に頂く。ありがたかった。

代わりに何か買うんだったと思った頃はもうかなり登っていた。

やがて、「塔ノ岳」の頂上が見えてくる。

「金冷し」の鞍部を通過(11:50)。

「ここはね、汗して登ってきて、鞍部を吹きぬける風に

○○玉が冷やされるから金冷し。」と教えても

冗談としかとらないカミさん。「本当なんだってバ」

ここまでくれば「塔ノ岳」まではあとわずか20分。

左に尾根をとれば鍋割山へ向かう道。


ごった返す山頂。ここまでは日帰りコース。

麓から4時間後、塔ノ岳山頂。崩壊の進む山頂は、防護階段で補強されている。

昼食休憩(35分)の後、丹沢山に向かって出発。

急に人通りが少なくなり、深山の趣きが濃くなる。

「あれが次の丹沢山だろう」と勘違い。

1461mの独立点のある「日高(にったか)」だ。

もうかれこれ1200mの標高差を稼いだ。

体力の限界が近づきつつある。

またしても長い階段が待ち構える。

塔ノ岳でタバコを二本も吸ってしまった亭主は

息も荒く、絶え絶えにカミさんのあとを必死について行く。

気分の良いカヤトの原「竜ヶ馬場」を通過。

14:00丹沢山に到着。山頂に「みやま山荘」がある。

ここのベンチでぐずぐずと長〜い休憩をきめこむ亭主。

「早く行こうよ、蛭ヶ岳までまだ1時間20分もかかるのよ」

「うん、それがだ、地図で見ると途中に三っツもピークがある。

しかも、どんどん人がそっちに向かっている、蛭ヶ岳の小屋は満員だ」

(もう歩きたくないのを隠して・・) 「だからここで泊まろうよ」と

カミさんの説得につとめる亭主。どうやら説得に成功!

小屋に1番でチェックイン。まず場所を確保。

山荘の夕食はカレー。味は美味しいが肉は影も形も・・・

我々が夕食を終え、鍋が空になった頃、二人連れの男女が

チェックイン。「もう食事はありませんヨ」といわれてショック!

ボソボソと持ってきた菓子で夕食を始めた。見かねて

うちのカミさんが持参のカップヌードルを差し上げると

いたく感謝されて1000円渡される。しきりに断ったが、

どうしても取ってくれと強引。一ケ58円が500円に化ける。

明けて翌朝6:15、10cmほどもある霜柱を踏みしめ出発。

蛭ヶ岳〜姫次、東海自然歩道を経て焼山へ向かう長丁場。

 風が強い!


不動ノ峰への登り


棚沢の頭へかかる


鬼ヶ岩ノ頭からのくだり鎖場

丹沢山から三っツのピークをやっつけて、

やっと丹沢山塊最高峰の「蛭ヶ岳」に到着(8:00)。

蛭ヶ岳山荘は昨夜は超満員だったらしいが、

もう皆出発したあとで、山小屋の人が後片付け中。

風が強く、めちゃくちゃ寒い。

36座めの百名山の滞留時間、3分半。

そそくさと記念撮影。先を急ぐ。

山頂から急な坂を下りしばらく行くと富士の眺望一等地。

手前の山はツツジで見事な「檜洞丸」のようだ。

整備されたばかりの階段はトントンと

小気味よく道程がはかどる。


地蔵平付近(9:00)通過。


姫次で休憩15分、ここから東海自然歩道。

急に止まってマツボックリを

拾い始めたカミさん。

「おい何してんだ?」

 「バザーの飾り付けに使うのよ。 

さあ、あなたも拾って!」

黍殻避難小屋で20分ばかり休憩。

そこから45分、焼山に到着。

焼山の鉄塔、「こりゃ登らなきゃ!」

コバルトブルーの水をたたえる

宮ヶ瀬湖が良く見える。

(焼山の鉄塔展望台)

焼山からは登山口バス停まで、1060mの標高差の急坂が待つ。コースタイムで1時間35分。

黍殻小屋に貼ってあった橋本行きのバス時刻(13:50)までは、約2時間ある。

「ゆっくり間に合うね」といいつつも、急坂に自然と足も速くなる。

途中分かれ道あり、バス停まで2.3kmとの近道(東海自然歩道副道と表示)を選択。

これが大正解!

実はバスの時刻が改定されていて、我々がバス停に着いた13:05はバスが来る、わずか3分前。

最後に幸運。しかし2日間で都合、登り累計1580m、距離22kmはその後3日間の筋肉痛となったのでした。