尾瀬二山燧岳(2356m)・至仏山(2228m) ・・・百名山


・7月の連休はハイシーズンとあって、あちこちの予約必要な山小屋に断られたあげく、旅行業者の厄介になることに。
・福島県側の御池から入って燧岳をやっつけて、麓の尾瀬ヶ原で1泊、翌日至仏に登って群馬県側の鳩待峠へでる強行軍。
【山 域】 尾瀬
【日 程】 2005/07/16-17
【交 通】 JTBサンサンツアー、御池に入り、鳩待峠に出る
【入山地】 御池(福島県側)
【コース】 1日目 御池燧岳登山口6:00−7:00広沢田代7:10− 8;10熊沢田代8:20−10:00燧岳俎ー10:40−
11:05燧岳柴安ー11:25−(見晴新道)−14:15見晴14:45−温泉小屋15:15
2日目 温泉小屋4:50−5:15東電小屋5:30−6:10牛首(朝食)6:40−山ノ鼻7:15−中間点
8;30−10:00至仏山頂10:15−小至仏11:15−オヤマ沢田代12:05−鳩待峠13:05

【1日目】・・・燧岳

新宿を前日の23時に出たバスは、翌朝、檜枝岐の

七入でシャトルバスに引き継がれる。車両規制だ。

乗り換え時の土砂降りの雨は、入山地の御池で

シャトルバスを降りたときは、きれいに止んでいた。

「ラッキー!、朝飯食ってから出発」

御池駐車場の西端からはじまる登山道に向かう

1時間で広沢田代。

はやくも花々が

出迎える。

ハクサンイチゲ

コバイケイソウ

チングルマ(稚児車)

さらに1時間登ると熊沢田代。

御池からの燧岳登山道のハイライト。丁度中間点。

ここまで来ると燧岳の頂上が見えてくる。

木道が田代(湿原)を貫いて、下から見ても

上から振り返ってもまさに一幅の絵。

景色の良い熊沢田代のベンチで一服点けた亭主、

登りにかかって、天罰覿面、あえぎ始める。

雪渓にかかる手前にサンカヨウ

いつもはガレ場をさらす急坂は、

今年は雪が多かったせいか200Mほど雪渓が残る。

喘ぎあえぎ登って一息つけて、振り返れば

熊沢田代の木道が、そしてその先はるか雲中には

会津駒ケ岳が聳えているはず。

燧岳は双児峰、柴安ーと俎ーの2峰でセット。

2峰間、片道20分の距離。ーはクラ又はグラと読む。

俎ー(マナイタグラ)の方が若干高くて

こちらに山頂碑が置かれている。

黒御影石造りで立派だが、なんとなくお墓の様。

山上は雲が巻き、視界はよくない。

一瞬の雲の切れ目から、眼下に姿を現す尾瀬沼。

「よし!見たぞ。これで思い残すことも無くなった。」

その時、反対側の尾瀬ヶ原の方から遠雷が聞こえた。

山頂のあちこちで登山者から「やば!」の声。

避雷する場所もない山頂では、

「やば!」は切実な危機感の表現。

そうそうに下山開始。

山頂付近のシャクナゲは今が見頃。

背丈が低いのは冬の風雪の厳しさ故か。

前回は温泉小屋へまっすぐ降りて(上級コース)

非常に苦しい思いをしたので、今回は見晴経由の

道(中級コース)を選んだが、あまり大差ない。

カミさんは途中すっ転んで、倒木に頭ぶつけて

タンコブをつくってしまった。


      ニッコウキスゲ             アヤメ

2時間半かかって麓に下りる。

見晴の弥四郎小屋で長い休憩。

そこから30分ほどの今夜の宿、

温泉小屋へ向かう。

カミさんが急ぐ。「おぃ、速いよ」

「早く着かないと、いい部屋が、」

「それで急いでいたのか」納得。

【2日目】・・・至仏山

昨晩の就寝は午後6時半、目覚めが朝の4時。

疲労困憊した昨日の体力はすっかり回復。

5時に温泉小屋を出て東電小屋経由山の鼻へ向かう。

朝もやに煙る尾瀬ヶ原を横断。

一面のニッコウキスゲの原をどこまでも歩く。

朝早いので、行き交う人も皆無。

途中に設けられた「クマよけの半鐘」

ニッコウキスゲの濃い花影の中をポクポクと

歩き出して1時間、牛首のベンチで朝食。

小屋で作ってもらったオニギリに沸かしたコーヒー。

やがて今日の目的、至仏山が前方に見え出す。

山頂部分は雲に包まれている。

「きっと晴れるさ!」確証のない予言で、

気を奮い立たせる。夜明けに鳩待峠に到着した

ハイカーが下りて来て、すれ違いがぼちぼち始まる。

山の鼻の至仏山登山口。登山届を投函。

ちょっと傾いた木の階段からスタート。

30分登ると森林限界を抜ける。

これから上は高い木は生えず、岩ゴロの道となる。

この赤っぽい岩は蛇紋岩といって、よく滑る。

雨の日にここを下るのは非常に危険だそうだ。

朝から禁煙していたせいか、

今日は息ひとつ切らさず登る亭主。

もっとも息が切れないペースを維持しているのだが、

ちゃんとコースタイム通りに中間点も通過。

山頂手前の階段。非常に歩きやすい。

上から降りてきたハイカーが階段を踏み外し

転げ落ちるが、けろっとして起き上がる。

山頂はごらんの通り、鳩待峠に未明に着いたハイカーで大雑踏。

順番待って、例の墓石風山頂碑をはさんで記念撮影。

あとからあとからいくつものグループが山頂に到着し続ける。

3連休とあって今日は尾瀬も人出のピーク。

ここでの昼食はあきらめて途中で摂ろうと下山を開始。

ヨツバシオガマが見頃を迎えている。


 

鳩待峠から続々と登ってくる人たちの列。

小至仏を過ぎたところの雪渓では、なんと渋滞発生。

登ってくる人たちに道を譲り20分近く待つ。

山では登り優先が原則。

「鳩待に1時に着かないとバスに間に合わない」

泣き言漏らす下りのハイカーも出る始末。


シラネアオイ

ようやく渋滞も解けて、普通のペースで歩ける様になった登山道。

それでも、まだ登ってくる人もいる。

「今から、至仏登って山の鼻におりるのかしら、それとも戻るの?」

「知らん。鳩待から往復6時間はかかる。山の鼻はもう少しかかる」

「人の心配などやっとれん、こちとら足の裏が痛くなってきた」

デジカメの電池が切れた。

新しいのを入れてるうちにカミさんとっとと先へ行ってしまう。

ふと見返ると、登ったばかりの至仏山頂の雲が取れ、

手前の小至仏とがきれいに見えた。

いつもながら人間の足は大した物だと思う。

たゆまず足を掻けば、いつしかこんな遠くまで来てる。

渋滞もあって山頂から2時間50分、バスの出る

鳩待峠に到着。われわれのバスは午後2時出発。

「なんとか天気が持って、最高の尾瀬だったね!」