草津白根山(2165m)・・・百名山・関東百名山
・志賀草津道路の白根火山レストハウスを基点に北側の湯釜に行くのが観光客。山歩きの好きな人は反対側の本白根を目指す。 ・白根と名がつく山は北岳などの白根三山、日光白根(奥白根)とこの草津白根(本白根)があり、混乱を避けるため呼び名をたがえてある。 ・深田百名山はそれを白根山((2160m)としているが、今は登路が地図に記されていない。「草津白根山は絶頂を極めて快哉を叫ぶといった山ではない」 「この山の特色は頂上よりむしろ断崖をなした火口壁や火口湖の妙にある」と深田久弥も言っている。この山域一帯が百名山と言ってよいだろう。
前泊した菅平のペンションを朝8時に出発。
鳥居峠を経て万座鹿沢口から万座ハイウェイを登る。
万座温泉をすぎれば間もなく志賀草津道路に達する。
9:15でもレストハウスの駐車場(410円)は既に一杯。
「この10円の半端はなんだ?消費税3%の時の名残か。
税を取るのかサービスするのか、責任者出て来い!」
「詰まんないことで怒んないノ」
天気が悪い。小雨が舞い傘を差す人もチラホラ。
「登るのやめて、早く帰ろうか」と悩む。
レストハウスの土産を冷やかす。
ぐずぐずと30分経過。
一瞬、陽が差したのを機に歩き始める。
弓池を右に見て、まず「逢ノ峰」に取りつく。
「逢ノ峰」登路の中ほどからの白根山と湯釜展望台方向。
「白根山」側の湯釜は昔々みたので今回は
こちら側の2170mの「本白根」に登る。
どちらの「白根」が百名山か良くわからん。
固いことは抜きにして、山歩きを楽しもう。
山腹は「クロマメノキ」の絨毯が真っ赤に色づいている。
「逢ノ峰」山上のあずまやに20分ほどで着く。
カミさんはゆうゆうの空身。
2時間ちょっとの山歩きとあって
「荷物は軽くしましょっ!」とばかりに
荷をひとつのザックに集めて亭主に背負わせる。
「あのネェ」とおずおずクレームをつける亭主。
「いいの、いいの。あなた強いわね」
「逢ノ峰」越えてスキー場を下る。 本白根の山塊が眼の前に。
ここからが本白根の登り。
「ここに無料の駐車場があるじゃない!」
また叱られた。
道はゲレンデを横切るように針葉樹の林へ。
なだらかに木道が上へ上へと導いてくれる。
3歳くらいのおちびさんもお父さんに手をひかれ登る。
ひとしきり登ると道は平坦になり、
目の前に噴火口が見下ろせる鞍部に着く。
ここは深田久弥が
「それは古代ローマの円形劇場を思わせる。」と書いた空釜。
噴火口跡をグルット周るように道が続いている。
「コマクサ」の復元に努めている砂礫地だ。
噴火口のむこうに着くとT字路。
右へ行くと本白根探勝道最高点を経由して万座温泉に至る。
「この百名山はピークにあらず,この山域をさすのだ」と
勝手な解釈して、すぐ左手に見える「展望台(2140m)」へ。
展望台で20分ほど時間をつぶすうちに
雲が晴れ、空釜の全容が姿を見せる。
天気がよければ谷川岳や苗場が見えるという。
ガレ場の山頂から尾根を伝ってハイマツの波打つ道へ入る。
2〜3組のにぎやかな団体さんとすれちがう。
「ふーっ。オバサンは良くしゃべるね」
「いいところネ」
「ハイ、おっしゃる通りです。」
帰りの渋滞を思うと応答に力がこもらない。
5分ほどで鏡池下降点通過。
そこからは樹林帯のなだらかな道。
早くも冬の風情を見せる疎林の中を気分良く下る。
ゴンドラが見えれば周回探勝路もおしまい。
レストハウスへは巻き道を15分、駐車場へ。
草一本生えぬ白根山が見えてくる。
白根のような荒涼たる景色が大好きというカミさん。
「あたしネ、全く役に立たない広い場所があることに、感動するの」
「無用の用か。荘子の「無用の用」の実例を教えられるとは・・」
変に感心してしまった亭主でした。