黒岳(1793m)・・山梨百名山・御坂山(1596m)
中央高速御坂一ノ宮インターを降り、河口湖方面へ向かう。
御坂山塊を貫く長い新御坂トンネルを抜けるとすぐの駐車スペース。
ここに、いにしえの鎌倉往還の御坂峠への上り口がある。
「いざ、鎌倉」と甲斐の国の武士が越えたこの道は、物資を運ぶ
生活道路でもあったのだろう、傾斜がほぼ一定に保たれている。
九十九折れをたんたんと登ると、コースタイム15分短縮し、峠に。
峠には閉鎖された「御坂茶屋」。おりしも甲府側から登ってきた
元校長先生と教え子3人の女の子のほのぼのとしたパーティ。
ここから黒岳を経てすずらん峠から大石に下りるという。
道標に黒岳(60分)天下茶屋(100分)とある。
「いやもっとかかるよ。君たちのコースは5時間見といた方がいい」
と教えられてすぐ出発。先生には従順な世代なのです、我々は。
ほぼコースタイムで黒岳山頂に到着。
山頂は樹林に覆われ展望が利かない。
200mほど南へ行くと展望台があり、
誰もが思わず感嘆の声をあげる
大きな富士の絶景が河口湖の向こうに広がっている。
富士を愛でながらの楽しい昼食1時間。
もと来た道を御坂峠に戻る。
「こんな急な坂だったけ?」登りと下りでは印象がずいぶん違う。
冬景色の中、唯一の緑、笹の原を行く。
御坂峠は戦国時代の山城の遺跡がある。カミさんが指差す空濠跡。
織田軍の武田攻めの折、北条側が防御のため拡張したと言う。
御坂峠からピークひとつ越えてくだると、
御坂山へ向かうちょうど中間点、高圧線鉄塔の下を通る。
そこから2っばかりの小ピークをこなすと御坂山(1596m)
「ここまで来れば、こっちのもん。あとは下るだけ!」
ひさびさの長駆けで少々くたびれ気味。
天下茶屋への下り、大きなブナの風倒木をくぐる。
御坂山から35分で清八峠との分岐。
「天下茶屋下山路」の道標にしたがって右へ。
歩きやすい階段と緩い傾斜が下界へといざなう。
「あっ、駐車場が見えてきたよ」先行者から声が上がる。
天下茶屋は作家の太宰治が戦時中に滞在し執筆活動を行った。
「富士には月見草がよく似合ふ」の碑の前で、
「富士にはわたしが・・」と言いかけるカミさんを遮って
「似合わん、似合わん!」即座に打ち消しておく。
帰りは河口湖の「天水の湯(1000円)」に入浴。