金峰山(2599m)・・・百名山・山梨百名山・信州百名山
・名実ともに奥秩父の盟主。どっしりとした山容、甲斐の国の北の鎮めとしての信仰の歴史、どれをとってもピカ一。 ・「山の憶ひ出」の著者,木暮理太郎は「どこへ放りだしても裸百貫の貫禄をそなえた山の中の山」と惚れ込んだ。 ・「キンプサン」が一般的だが、信州側では「キンポウサン」。「キンポウセン」とも「キンプウセン」とも言う。
「あのーっ、今晩泊まれますか?」
「まだ東京にいるのですが、午後4時半頃には必ず行きますから。」
・・と電話予約を入れて出発したのが土曜日の午後1時。
勝沼ICで降り、塩山、恵林寺を経て川上牧丘林道を辿る。
金峰山の五丈岩が見えるところまで来た。急速に陽が傾きつつある。
約束の時間に20分程遅れて大弛小屋にチェックイン。
来るのを待っていてくれた「大弛小屋(0553−35−2466)」。
【翌朝】 大弛峠の駐車スペース(30台)は満車。
(帰りに路肩駐車を数えたら140台を超えた)
昨日夕方到着した我が車は空いていた特等席に駐車。
朽ちた丸太の階段を登り始める。
10分ほどで1つ目の無名のピーク(2447m)を越える。
「なんだ楽勝じゃん」 しっかり食べた朝ご飯のおかげ。
シラビの林を進む。
朝日峠は地名標が見つからず、知らぬ間に通過。
後から近づく「チャラカラ・チャラカラ」と派手なベルの音。
同年輩のお二人に追い立てられてつい早足に。
ペース崩したあげく追い越される。
「フーッ!一本たてよう」と小休止。
「あっ、富士山!」
雲海の上に頭を出す秀麗な姿が木々の間から。
朝日岳手前のガレ場からの富士。
手前に小楢山(山梨百名山、1713m)
そのむこうに節刀ヶ岳(同、1736m)が
一直線に並ぶ。
朝日岳の手前、金峰山の五丈岩がチラと見えてくる。
朝日岳(2579m・・山頂標には2581m)7:55到着。
ここまでコースタイム20分オーバー。
「どう、わたしキレイ?」
「ううん、ちっとも。」
ポーズをとって記念撮影。
朝日岳山頂付近のベンチ。金峰山が近づく。
ここからはいったん鞍部に下りて「鉄山」を北に巻く。
「帰りに、ここまた登るの?」
「♪イヤダねったら、ヤダね〜♪」
「まじめに答えなさい!」
意を決して一歩を踏み出す。
鉄山付近。ずっと富士がお供をしてくれる。
山頂手前の稜線。北風が吹きつのる。
「ほらアレ、瑞牆山だぁ!」
「あら、ホント。ずいぶん下に見えるのネ」
霊峰金峰山をとりまく瑞牆として
見立てられた山名の由来になるほどと納得。
9:00、金峰山頂に到達。背景に八ケ岳。
25座目の百名山。
風が冷たい。
山頂のすぐ西にある五丈岩に向かう。
ギョッと一瞬足もすくむ魁偉な姿。
大きな岩のブロックを5〜6ケ積み上げたような感じ。
「一体誰が積んだのかしら?」
「あのなぁ、お前、本気で言ってるの!」
「てっぺんに登る!」といって出かけた亭主。
3分の一くらいしか登れず、すごすご降りてくる。
「少し戻って林の中で昼食にしよう。」と広げた荷物をザックの中に入れなおす。
(結局、林の中にも風が舞い込み昼食はおあずけ。)
「私たち寒がりだから冬山は無理ね。」「うん、冬はやっぱり奥多摩がぐらいいい。」
朝日岳に戻ってくる。進路左前方に甲武信の三山。
左から、三宝山・甲武信岳・木賊山。
「ほんとだ、拳(こぶし)の形に見えるね。」
12時少し前大弛小屋に戻る。ついに昼食抜きで歩き通した。
無事戻ったことを小屋管理人の佐藤さんに報告。
「来年7月、花の頃にまたおいでなさい。」
暖かい言葉に送られて、峠をあとにする。