甲斐駒ケ岳(2967m)・・・百名山・山梨百名山
車窓からの甲斐駒
金曜の夜、高速を飛ばして諏訪インターから
杖突峠を越えて高遠の町を抜けて、そこから20分、
北沢峠へのバスが出る戸台の仙流荘駐車場に着く。
車中泊して5時過ぎ目覚めると周りの車から
同じような連中が寝ぼけマナコで顔を出す。
5時半、一番バスが定員で駆け上がっていく。
「ありゃ、始発より1時間も早い。臨時がでてるぞ」
急いで朝食の握り飯をほおばり、列に並ぶ。
北沢峠の朝(水洗トイレあり)
長衛荘(予約がないと泊まれません、そこをなんとか)
今日の泊まりを確保して、身支度もそこそこに出発。
10分ほど山梨側に下って、
北沢長衛小屋(左の写真)に向かう。
北沢に沿って詰めると30分で仙水小屋。
豊富な水が流れてる。「ただ今準備中」の掛札。
「山小屋にしては寝坊だね」 「ほんと」
「この赤いのなんですか」
「ゴゼンタチバナの実です」
「花は白いんです」
見知らぬ人に聞かれて
得意になって教えるカミさん。
仙水峠手前のガレ場。
コメツガやシラビソの樹林帯を登ると露岩帯にでて、
ガレ場に差し掛かる。もう仙水峠も近い。
ここまで何人の人に抜かれたろう。
つくづく体力の無さを痛感する二人。
仙水峠へ着く。魔利支天が白く聳え立っている。
「いいねぇ、後ろが山頂か」 「白くて綺麗な山ねぇ」
絶景に見とれ、長めの小休止。
どういう心境かしら。私、理解できないわ」
他人のお墓の前で写真をとるのと同じだ、というカミさん。
「人、それぞれ。いいじゃないの」なだめる亭主。
登ってきた後方に仙丈らしき山容がドンとかまえる。
このときは、明日に登るつもりで余裕があったのだが・・。
駒津峰までは1時間半のコースタイム。
これがトンでもない急登。
元気の限界点2500mを超えると、がくっと萎える亭主。
5歩登ってハアハア、3歩進んでゼイゼイ。
30分オーバーの2時間もかかってダケカンバ帯を抜け
ハイマツ帯の駒津峰にようやくたどり着く。
疲れて喉を通らぬ握り飯を水分で流し込むのがやっと。
おまけにあれだけ晴れていた空が怪しい。
隣の団体さんが出発。「あれっ!空身で出発してる。」
気づいたカミさんが我々も空身で行こうと指示する。
雨具代わりのウインドブレーカー・チョコ・ペットボトル1本。
ここから山頂往復登り1時間半、下り1時間の予定だ。
「おーい、待ってくれ。お前つよいなぁ」
駒津峰から狭い尾根道を登り下りして、六方石を過ぎ
その先で直登コースを左にみて、
右の巻き道コースをとったのは言うまでもない。
花崗岩の登山路が溝のようにえぐれている箇所(左)
「お尻が邪魔して通れないよ、きっと」 「通れますぅ!」
やっと、山頂が見えてきた。眺望はまったく期待できず。
山頂手前は白砂のザレ場。ずるずる滑って歩きにくい。
黒戸尾根に合流して左折。
がんばって、がんばって12時45分、45座目の百名山。
山頂の雑踏。順番に山頂標に並んで記念撮影。
我々も気の良さそううなアンちゃんに頼んで撮影。
山頂は雲霧の中、祠は不動明王が祀られている。
滞在もそこそこに下山開始。
山頂にいた人も続々と山頂をあとにする。
魔利支天に雲が押し寄せてきている。
1時間で駒津峰に戻り、デポした荷を背に
ハイ松の広がる尾根を双児山へとガレ場を下る。
昭文社の地図で北沢峠まで1時間30分とあるので
短い方の双児山コースをとったが、
双児山、駒津峰からの登り返しがこたえる。
実際は2時間30分かかった。
休まずとっとと歩いても、駒津峰から双児山は1時間。
この1時間が昭文社地図では欠落しているようだ。
双児山から北沢峠は1時間30分を要した。
地図では遠回りの仙水峠経由の方が20分ほど早い。
疲れきって夕闇せまる北沢峠に着いた(16:30)。
「明日の仙丈はもうダメ、登れん。天気も悪いし」
早々に翌朝の撤退決まる。
北沢峠の長衛荘。思い思いに時間を過ごす。