燕岳 〜 大天井岳 〜常念岳 〜蝶ヶ岳
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・1998夏休み、山小屋三泊の予定で北アルプスの入門コース、燕岳〜大天井岳〜常念岳〜蝶ヶ岳の縦走を試みた。

【山 域】 北アルプス
【日 程】 1998/8/10〜13
【入山地】 中房温泉
【下山地】 三股
【コース】1日目 中房温泉6:00-9:30合戦小屋9:50-11:25燕山荘12:30-13:10燕岳13:20-14:00燕山荘(泊)

2日目

燕山荘5:00-蛙岩5:30-喜作新道分岐7:20-8:00大天荘8:15-大天井岳往復-8:45大天荘9:00-11:55常念小屋(泊)

3日目

常念小屋5:50-常念岳7:05-蝶ヶ岳10:50-蝶ヶ岳ヒュッテ11:20(泊)

4日目

蝶ヶ岳ヒュッテ6:15-標高2500m地点6:30-2000m地点7:45-三股登山口9:15-三股駐車場9:30

【1日目】  前夜、新宿発23:50の急行アルプスで移動。

車内は一晩中明るく、度々停まる駅のアナウンスで熟睡できず。はっきり言って寝不足。

4:50穂高駅着。すぐタクシーに乗り込んだ。

登り口の中房温泉で腹ごしらえとトイレを済ます。

登山者の列に混じって「アルプスの三大急登」と呼ばれる急坂に取り付く(6:00)。

だいたい30分おきに現われるベンチは格好の休憩地。

第1・第2・第3・富士見ベンチと順調に消化

合戦小屋の手前で樹間から槍ヶ岳が頭を見せる。

初めて見るその姿に大感動。合戦小屋で長めの休憩。

ここの名物はスイカ。一切れ500円なり。

合戦小屋を過ぎると森林限界。空気も薄くなったようだ。

二人のピッチがガクンと落ちる。燕山荘までの1時間は

シャリばても加わり実に苦しい。山荘手前の10段ばかり

の階段を這うように登る。大天荘までの予定を

惜しげもなく変更。ここで泊まりと決める。

 昼食たべたらトタンに元気。

 燕山荘にチェックイン。

 イザ燕岳へ空身で出発。

お目当てのコマクサがなかなか見つからない。
かわりに白っぽいリンドウ風の花がきれい!
「みやまりんどう!」いや「たかねりんどう!」と
適当な名で呼んでいたらすれちがった年配の
人に「トウヤクリンドウ!」と訂正された。「恥!」

空は抜けるように青い。絵に描いたように美しい
燕岳の姿、槍や穂高もくっきり見える。明日たどる
大天井、常念への稜線道もよく見える。

コマクサ発見。望遠でこれが限界。

燕岳への道半ば、槍や穂高を振り返る。

明日はあの尾根道を歩くのだ。

燕岳山頂(2763m)。花崗岩の白い肌。

アルプスの貴婦人!

燕岳山頂から北方向。

遠景中央の尖峰は針ノ木岳
つづく右になだらかな蓮華岳
右端にかすむ五竜・白馬。

18:00夕食。山荘主人の
ホルン演奏を楽しむ。

 

燕夕景
【2日目】

朝食は4:30の一番

5:00出発。槍の黒い姿。今日一日お付き合いください。

稜線の快適な道を心地よく歩く。       

ゆるいアップダウンを繰り返し

蛙(ゲーロ)岩の隙間を抜け大下りへ。

大下りの頭5:50通過。      知らぬ間に為エ門吊岩も通過。

7:20レリーフのある喜作新道の分岐に到着。

大天荘への道をとり数段のハシゴを越えトラバースの登りにかかる。

キツイ!数歩歩いては喘ぐ息くを整える。

          へろへろとなって大天荘についた。

小屋前のベンチに荷物をデポし、山頂往復。

山頂手前で雷鳥が足許にヒョッコリ。

カメラをモゾモゾ構えるうちに

ハイマツの茂みに隠れて見失う。

「雷鳥をみると雨の兆し」と近くにいた誰かが言った。

山頂から大天荘と常念岳。

雷鳥は撮り逃したが「アカヘラ」らしい鳥が目の前に止まる。

戻った大天荘ベンチでコーヒタイム。

家の子供たちに電話。互いの無事を確認。

東天井岳を巻くと

やがて

常念岳が近づく。

カール状の谷を大回りに降りる。そこには可憐な
イワツメクサがあちこちに群生している。
   
横道岳の下を通過するとイヨイヨ眼前に百名山の常念岳が
立ちふさがるように聳える。薄曇りの天気だが眺めは上々。
鞍部に赤い屋根の常念小屋。

ここを下れば、今日の旅程はここまで。

急坂を下ること30分。まだ昼前だが常念小屋に着いた。

小屋前のベンチで昼食。チェックインを済ませ、あとは昼寝。

夕方小屋前の広場を散策。夕闇に溶けゆく槍と穂高。
上高地の谷から一直線に昇竜のごとく立ち上る一条の雲。
最高の時が、一日がゆっくりと過ぎてゆく。まさに至福。

【3日目】
常念小屋5:50出発。

朝からポツポツきだした雨は常念山頂までは

雨具なしでなんとか過ごせた。7:05山頂に到着。

カミナリが鳴り出す。首をすくめ岩陰に身をすくめるH。

カミさんMは「どうせ行かなきゃならないんだから、

そんなところに頭突っ込んでないで行こっ!」と

シリをたたく。

カミさんはこのときまだゴアテックスの雨具を持っていない。

ウィンドブレーカーに傘さして雨の中を登る、下る。

一陣の突風に傘を飛ばされ、傘はハイマツの上を
転がるように谷底へ落ちていった。

雨で意気消沈の亭主に引き比べ、カミさんは傘をなくそうと

ずぶぬれになろうといたって平気。

ぐんぐん亭主を引っ張り蝶ヶ岳山頂へ向かう。

10:50蝶ヶ岳山頂。

さすがのカミさんも疲れてきた。帰ったらゴアテックスの雨具を買いに行こう。

今日中に麓に下りる時間は十分あるがあえて蝶ヶ岳ヒュッテに宿を取るがこれが大正解。

ヒュッテに入るや否や、ものすごい落雷の嵐。近くに何度も落ちる、大音響がとどろく。

途中急いだおかげで落雷に間一髪会わずにすんだのだ。

ヒュッテで午後はストーブの前で濡れたものを乾かす作業に時間を費やした。

そこへ下から突き上げるようなドドーンという振動。震度6の地震まで起こった。

震源地は上高地の焼岳。直線距離でほんの10キロたまげた。

 
【4日目】

まだ雨が降っている。ヒュッテからタクシー会社に連絡して

三股で9:30迎えを予約する。ヶ岳ヒュッテ出発は6:15。

やさしい亭主は雨具のないカミさんに自分のを貸し、自分はゴミ袋を

少し加工して頭からかぶって雨具代わりに。

濡れた山道を注意して下る。登山口で下山届を出して
予約した時間通りにタクシーが待つ駐車場へ到着。
いつしか雨はやんでいる。一路豊科駅へ。

松本から長野へ出て、善光寺にお参り。長野の町を
ぶらついてから、新幹線であっという間に大宮についた。

情報リンク 燕山荘 中房温泉より日本三大急登のひとつ合戦尾根を経て約5時間。夕食後、山荘主人のホルン演奏と山の話がお楽しみ。
常念小屋 1919年北アルプスで最も早く開設した小屋。
蝶ヶ岳ヒュッテ 槍・穂高連峰の展望は北アルプス一と定評。ヒュッテを経営するのは中村圭子さん。山仲間から「マドンナ」と呼ばれ、慕われている。