岩手山(2038m)・・・百名山
池袋からの夜行バスが盛岡に着くと、
一足先に帰省していた単身赴任のSさんが
地元朝市で有名なボタモチを買ってお出迎え。
鬼又清水の湧く柳沢コース登山口の馬返しで
ボタモチを朝食に。そぼ降る雨に意気消沈、
「行こうか?」の掛け声女々しく出発。
ミズナラの林の中を坦々と登る。
左側の開けた階段に息を切らし
ふと目を上げると、
ヤマボウシの白い花が
目に飛び込む。
約1時間で一合目(910m)。小祠あり。
長い階段をこなし、火山礫の斜面に二合目
二合五勺で旧道に入る。「ヤマオダマキ」
三合目近し。亭主、調子悪く遅れる一方。
四合目(1250m)着。丁度10:00。
ばてばてで五合目。駒鳥清水で息をつぐ。
「ハクサンチドリ」
「ウスユキソウ」
「イチヤクソウ」
「ミヤマハンショウズル」
花に次々出迎えられる
登攀がつづく。
登りはじめて3時間半
六合目(1560m)の
大蔵岩が見えてくる。
「もうあかん、水。」
差し出された水がうまい。
「俺、いま不定愁訴来てるねん」
「また1段階老人の域に入ったのね」
と、カミさん。
相変わらず憎たらしい奴じゃお前は。
「あそこまでいったら、楽になるぞ」
毎年登っている地元のSさんが
今日の頼もしいリーダー。
七合目(1730m)で、先行して
新道を登ってしまったTさんと再会。
1時間前に着いたとか
「うーん、超人」
八合目避難小屋。大きく立派。
セルフのインスタントコーヒー100円。
有料トイレ(寸志)靴脱いで入る。
ここで昼食休憩。
頂上まであと小1時間かかるので
疲れて食欲のないおなかに
無理やり詰め込む。
八合目の湧き水。
源が雪渓の超冷たい
まさに「生き返りの水」
「名水」といってよいが
毎日汲みに来るのは
ちょっと無理だね。
「イワギキョウ」
九合目を過ぎて急登。
火山礫でズルズル滑る厄介な坂。
頭の中で「365歩のマーチ」が
駆け巡る。
「1歩登って、半歩下がる〜♪」
先に外輪山の稜線に達したカミさんが
息も絶え絶えに登って来た亭主を睥睨する。
「あたし今日絶好調!」
「もし日差しが強かったら、ゾンビのお前は
絶対登れてなかった。心配して損した。」
「あっ、コマクサ!あっちも、こっちも。スゴイ!」
外輪山の最高所、薬師岳まで
コマクサの群落に見とれながら
楽しい登りが続く。
こんなに沢山のコマクサを見たのは初めて。
大感激!
38座目の百名山
三角点にタッチして
感涙に咽ぶ。
昨年雨のため
登山口からむなしく
撤退しただけに
思いもひとしお。
名残惜しい山頂をあとにコマクサに別れを告げる。
「下りコースタイム3時間15分」リーダーの声に
せかされて足早に、七合目からは新道を下る。
下りの亭主は一転元気に。 「俺は下山家!」
皆が苦手の丸太の階段は
ホームグランドだった京都北山の
木馬(キンマ)道を歩く要領ですいすい。
今日は旅館で酒池肉林のごちそうが待っている。