月山(1984m)・・・百名山・花の百名山

「銭の関 幾つ通るや 月の山」

・ 芭蕉も登ったという出羽三山。その主峰月山は言わずと知れた百名山。たおやかな稜線が美しい山。 
・「雲の峯 幾つ崩て 月の山(芭蕉)」・ 「湯殿山 銭ふむ道の 泪かな(曾良)」
【山 域】 山形
【日 程】 2003/09/14
【交 通】 マイカー
【入山地】 月山姥沢(ピストン)
【コース】 月山リフト上駅9:35−中間点11:30−山頂11:30−11:45頂上小屋12:40−中間点13:10−
リフト上駅13:50

前日昼過ぎに埼玉県を出発。

東北道を北上、村田JCTから山形道を月山ICまで。

鶴岡市の北「庄内みかわ道の駅」で車中泊。

あわよくば鳥海山を狙ってのこと。この道の駅は

温泉付き、これもねらい目のひとつ。

台風14号の強い風に車体が小刻みに揺れる中仮眠。

あけて14日、「台風一過の秋晴れ」とはいかず。

狙いを月山一本に絞り、八合目駐車場にむけ南下。

ところが、八合目駐車場への道は「通行止」の看板。

やむなく姥沢口からの登山に切り替え、また南下。

ようやく9時過ぎに駐車場に到着、身支度。

上空、風が強く、雲の流れが速い。

月山リフト乗り場に向かう。

と、行く手になにやら関所風のプレハブ小屋。

係員が「月山環境美化協力金、一人200円です」

地元の西川町が徴収する。

「いいことだ」と素直に支払う。

帰って調べたら支払いは任意(だから協力金)。

だが、そんなことは説明なし。半ば強制徴収の体。

リフトで高度をあげ、雲中に突入。風が強まる。

歩き出すと、リフト乗り場からアナウンスが聞こえる。

「強風のため、しばらく運行を休みます」

眺望はのぞむべくもなく、花を目当てに切り替える。

だが、花の季節ももう終わり。

老残の姿をさらすニッコウキスゲが一本。

道は木道が敷かれ実に歩きやすい。

稜線近くでは見事な切り石のペーブメント。

古くからの信仰の山はインフラの蓄積もすごい。

「芭蕉が歩いたときも、こんな天候だったそうだよ」

てなことを言い、沈みがちな気持ちを奮いたたせる。

稜線にでると一瞬雲の切れ目から山頂が

見えたような見えないような・・・。

景色もみえず、突風がしばしば耐風姿勢を強いる。

「あと、どのくらいですか?」

と、下りの人に思わず聞いてしまう。

カジ小屋を頂上と間違えがっくり。

まだ上があると知ったときはもうメゲそう。

さらに15分、頂上の石造りの神社がやっと見える。

やれやれついたと記念のショット。

低い石の門をくぐり、神域に入ると呼び止められる。

「お祓いを受けてからでないと入れません。

お一人500円です。それに写真撮影は禁止です」

「はあ、そうですか。」おとなしくお祓いをうける。

祭神は月読命。天照の弟神。夜(冥界)を仕切る。

風すさまじく休憩した頂上小屋はありがたかった。

が、休憩料200円なり。火気厳禁(タバコも!)

ストーブが使えないので温かいなめこ汁(500円)と

おでん(700円)の出費がかさむ。

「この小屋は金をとるのか!ストーブも使えないのか」

あとから入ってきた連中が声を荒げる。

「あのストーブはその土間で・・・。」気のよわそうな

小屋のアンちゃんが小さな声で答えている。

中へ入らず出て行った彼ら、食事抜きで下山か。

環境美化協力金・お祓い料・小屋休憩料と

つぎつぎ関所で徴収されました。

「銭の関 幾つ通るや 月の山」

つい、芭蕉と曾良の句をもじって作っちゃいました。

 

運行再開していたリフトで駐車場へ下る。

花も景色も天候にも恵まれず、

ちょっと消化不良の登山でした。

登る直前予約しておいた

民宿「ゆきしろ」さんの女将さんに暖かく迎えられ、

いいお風呂に浸かれたのは最高でした。

「またきますよ、月山に」