吾妻山(2035m)・・・百名山
「吾妻山 若女平の 下山路に 亭主せかせて 熟女降りゆく」
昨夜の泊まりは白布(はくぶ)温泉の民宿。
民宿:白布屋さん(0238−55−2006)
ロープウェイで登ったところにペンションもあるが、
せめて下りは自分の足でと考え麓に宿をとる。
明けて翌朝、始発にあわせて麓の駅前で身支度。
ロープウェイと3本のリフト券片道セットで1500円。
「楽チン、楽チン。前のリフトの奥さん、可愛いネ」
「ギュッ!」 「イ、痛ゥー!」
リフト終点の北展望台。
山行の無事を祈って・・・。
路傍に「カニコウモリ」の花。
花がカニの眼、葉がコウモリの形。
25分でカモシカ展望台。
目指す西吾妻山は
まだはるか向こうだ。
カニコウモリ
西吾妻に向かって池塘の点在する高原を行く。
木道がお花畑の中を山頂へと誘う(大凹付近)
「気分の良いところねェ。ベスト5に入るヮ」
大凹(オオクボ)を過ぎると水場あり、10分休憩。
やがて木道が途切れ岩の露出した登り道になる。
振り返ればやって来た道が中大嶺に向かって伸びている。
ルンルン気分の楽しい山行。
眼下に「いろは沼」、まさに天上の楽園。
せかず急がず行くうちに「梵天岩」が見えてくる。
梵天岩からは西吾妻小屋と山頂を結ぶ
三角形の周回コースになっている。
我々はまず、山頂を目指す。
山頂の手前15分はヌチャクチャと泥道。
オオシラビソの林の中を、足許に注意しながら登ると
突然山頂標が現われる。
「えっ!ここが山頂ですか?」「そのようです。」
先行のご夫婦に確認し、シャッターをお願いする。
お二人は名古屋からとか。
「何処から」 「東京からです」と、埼玉県民が
東京都民のふり。 「見栄を張ってバカね」とカミさん。
山頂から西吾妻小屋へと下る。
振り返る山頂はガスが湧いてはや遠くに。
西吾妻小屋(11:05)。
「ちょっと行ってみる」と足を向けるカミさん。
「小屋だけで、なーんにも無かったわ」とすぐに戻ってくる。
「これからのくだりはキツイ3時間の長丁場だぞ」
小屋から100mほどで左に若女平経由の下山路分岐。
通る人も少ないらしく入口は夏草が覆っている。
少しためらい、意を決してその道を採る。
スキーシーズンには上級者用のツアーコースらしい。
道は狭く、急でしかも泥濘に足を取られる難路。
1時間半後に(50分の25)の道程標、ここで半分か?
「なんとか予定通りだね」「若女平ってここ?」「さあー?」
道が湿っていて腰をおろす場所もない。昼食はおあずけ。
「あなた、何か思い出すでしょ」と後ろからカミさん。
「そう、俺も今、尾瀬のヒウチから温泉小屋の下りを・・。」
「そうなのよ!あの下り、辛かったわね」
あの時も3時間の長いながい下りだった。
ようやく路傍に乾いた石を見つけ、腰をおろして、
民宿が作ってくれた「味噌オニギリ」を胃袋に押し込む。
道程標は50分の?。壊れていて読めず。22くらいのところ。
西吾妻小屋の分岐から丁度3時間後、
「若女平登山道入口」の道標にたどり着く。
駐車場まではここからまだ30分近くも歩かされた。
ほぼコースタイム通りで降りてこれたことに満足。
「靴がこんなに汚れちゃった!」
「ちゃったでなくて、『汚した』と言いなさい。磨くの俺なんだから。」
駐車場近くの「森林体験交流センター」のお風呂に入浴。
一人¥395(安い)を出ると外はドシャ降り。安達太良へ向かう。
奮闘のあとありあり、泥だらけの山靴。