吾妻山(2035m)・・・百名山

   「吾妻山 若女平の 下山路に 亭主せかせて 熟女降りゆく」

・一口に吾妻山と呼んでも、これほど茫洋としてつかみどころのない山もあるまい。福島と山形の両県にまたがる大きな山群で・・
 (深田久弥「百名山」より)
・山群のなかでは一切経山がの方が一般的だそうだが、そこはやはり最高峰の西吾妻山に登らねばといいつつも、
 ゴンドラと3本のリフトを乗り継ぐお気楽登山。標高差わずか215mで山頂だ。
【山 域】 東北(福島・山形)
【日 程】 2002/08/15
【交 通】 マイカー(磐越道・磐梯河東ICからゴールドラインで桧原湖、更に西吾妻スカイバレーを経由し白布温泉へ)
【入山地】 白布温泉(民宿泊)
【コース】 天元台ロープウェイ8:20−北展望台9:05−カモシカ展望台9:30−梵天岩10:25-10:50西吾妻山頂10:55−
西吾妻小屋11:05−12:50若女平13:05−登山口標14:05−ロープウェイ乗り場駐車場14:30  (→安達太良山)

昨夜の泊まりは白布(はくぶ)温泉の民宿。

民宿:白布屋さん(0238−55−2006)

 ロープウェイで登ったところにペンションもあるが、

せめて下りは自分の足でと考え麓に宿をとる。

明けて翌朝、始発にあわせて麓の駅前で身支度。

ロープウェイと3本のリフト券片道セットで1500円。

「楽チン、楽チン。前のリフトの奥さん、可愛いネ」

「ギュッ!」  「イ、痛ゥー!」

リフト終点の北展望台。

山行の無事を祈って・・・。

路傍に「カニコウモリ」の花。

花がカニの眼、葉がコウモリの形。

25分でカモシカ展望台。

目指す西吾妻山は

まだはるか向こうだ。


カニコウモリ


西吾妻に向かって池塘の点在する高原を行く。


木道がお花畑の中を山頂へと誘う(大凹付近)


「気分の良いところねェ。ベスト5に入るヮ」

大凹(オオクボ)を過ぎると水場あり、10分休憩。

やがて木道が途切れ岩の露出した登り道になる。

振り返ればやって来た道が中大嶺に向かって伸びている。

ルンルン気分の楽しい山行。

眼下に「いろは沼」、まさに天上の楽園。

せかず急がず行くうちに「梵天岩」が見えてくる。

  梵天岩からは西吾妻小屋と山頂を結ぶ  

三角形の周回コースになっている。

我々はまず、山頂を目指す。

山頂の手前15分はヌチャクチャと泥道。

オオシラビソの林の中を、足許に注意しながら登ると

突然山頂標が現われる。

「えっ!ここが山頂ですか?」「そのようです。」

先行のご夫婦に確認し、シャッターをお願いする。

お二人は名古屋からとか。

「何処から」 「東京からです」と、埼玉県民が

 東京都民のふり。 「見栄を張ってバカね」とカミさん。 

山頂から西吾妻小屋へと下る。

振り返る山頂はガスが湧いてはや遠くに。

西吾妻小屋(11:05)。

「ちょっと行ってみる」と足を向けるカミさん。

「小屋だけで、なーんにも無かったわ」とすぐに戻ってくる。

「これからのくだりはキツイ3時間の長丁場だぞ」

小屋から100mほどで左に若女平経由の下山路分岐。

通る人も少ないらしく入口は夏草が覆っている。

少しためらい、意を決してその道を採る。

スキーシーズンには上級者用のツアーコースらしい。

道は狭く、急でしかも泥濘に足を取られる難路。

 1時間半後に(50分の25)の道程標、ここで半分か?

「なんとか予定通りだね」「若女平ってここ?」「さあー?」

 道が湿っていて腰をおろす場所もない。昼食はおあずけ。

「あなた、何か思い出すでしょ」と後ろからカミさん。

「そう、俺も今、尾瀬のヒウチから温泉小屋の下りを・・。」

「そうなのよ!あの下り、辛かったわね」

あの時も3時間の長いながい下りだった。

ようやく路傍に乾いた石を見つけ、腰をおろして、

民宿が作ってくれた「味噌オニギリ」を胃袋に押し込む。

道程標は50分の?。壊れていて読めず。22くらいのところ。

西吾妻小屋の分岐から丁度3時間後、

「若女平登山道入口」の道標にたどり着く。

駐車場まではここからまだ30分近くも歩かされた。

ほぼコースタイム通りで降りてこれたことに満足。

「靴がこんなに汚れちゃった!」

「ちゃったでなくて、『汚した』と言いなさい。磨くの俺なんだから。」

駐車場近くの「森林体験交流センター」のお風呂に入浴。

一人¥395(安い)を出ると外はドシャ降り。安達太良へ向かう。

奮闘のあとありあり、泥だらけの山靴。